睡眠障害の症状や治療について、アルコールや自閉症との関係を解説します。誰でもわかる睡眠障害の症状と原因、治療法ですよ。
睡眠障害とは、一般的には不眠症という言葉がよく使われていますが、不眠症は睡眠障害の中の一部の症状を指したものであり、睡眠障害はさらに広範の睡眠に関する症状全体を表す言葉だといえます。具体的には、何らかの理由で眠れないと感じることや、逆に眠りすぎることが睡眠障害であり、また、睡眠に伴って起きる何らかの症状も、睡眠障害の一種です。睡眠障害には不眠症だけではなく、昼間にやたらと眠いという過眠症や、夢遊病みたいと思う睡眠時随伴症、それから、昼と夜が逆になってしまうリズム障害など様々な状態があります。また、睡眠に伴って起きる何らかの症状の一種として特に有名なものに、睡眠時無呼吸症候群があります。睡眠障害に関しては、ここ数十年の間に特に盛んに研究されています。これは現代、世界中で睡眠の重要性が認識されるようになってきたからですが、裏を返せばまだまだ睡眠の重要性が社会全体に十分には認識されていないということでもあります。睡眠障害、そして睡眠そのものに対する正しい知識を持つことは、これからの社会の常識となっていくことと思います。
適当な量のアルコールは、緊張をほぐしたり、不安を軽減したり、しかも眠気をもたらすためにと睡眠薬としても使われていたことがありました。また、適量のアルコール摂取は健康を増進するといわれていますが、寝る前に飲む飲酒を常習すると、快適に眠ることができなくなることがあるので要注意です。アルコールを飲むことで、寝付きがよくなることは確かですが、夜中に目が覚めてしまうことが多くあります。アルコールを飲むと、眠りの一定のリズムが崩れ、さまざまな現象が起こるようです。しかも、眠れない人がアルコールに頼ってしまうことは、健康のことを考えると睡眠薬を服用することの方が健康にいいと思います。最近では、作用時間が短い優れた睡眠薬が開発されているようですが、人間には体内時計があり、夜になれば眠くなり、朝には目覚めるという活動サイクルをもっています。朝、目覚めたときに目の中に太陽の光を入れることで、脳の体内時計が感知するといわれています。なので、夜に寝付きが良くなるためには、朝、たっぷりと太陽の光を浴びることが大切です。また、昼間には、身体を動かして、適度に疲れさすことも、良い睡眠に効果的です。逆に、夜更かしを続けることは、体内時計が狂ってしまい、睡眠障害につながってしまいます。
自閉症(生まれつきの脳障害で、脳内の情報処理の仕方に障害があること)の子どもたちの場合、乳児期から、睡眠のリズムがつきにくいといわれています。あるいは、思春期以降にくずれやすくなったりして、それとともに情緒の問題が出てきたりします。また、ストレスが強い状況で睡眠障害が出てきて、よけいに情緒の問題も強くなって、悪循環になってしまうことがあります。現実に、睡眠リズムがしっかりしてくると、情緒や行動のコントロールの問題が安定してきます。睡眠障害への治療、指導の考え方ですが、まずは昼間に十分活動して、体とともに頭も使うことが大事です。それから、活動とともに光を浴びる、というのが良い睡眠リズムと質を作るのに大事なことで、とくに午前中の光を浴びるのが効果的だと言われています。年齢にかかわらず、睡眠の状態が悪ければ、まずは、日常生活の指導をして、それでもうまくいかないときはあまり躊躇せず、薬による治療などを考えられた方がいいと思います。